
《今すぐシェア》現役アパレル店長が教えるアパレル店員の服装術

ねえねえ、パパのお仕事ってお洋服を売ってるんだよね?

そうだよ、どうしたの?

お仕事の時はどんな服装してるの?

売ってる洋服も着てるし、そうでないときもあるよ

じゃあ、いっぱいお洋服買わないとだめなんだね。

そうだねー、一概にそうでもないけど、若い時はいっぱい買ってたかなー

季節が変わるたびにお洋服買わなきゃいけなくなったら大変だね

うーん、でもある程度買っちゃえば大丈夫だけどね。お金を使わなくてもいいし、最小限買ってあとは着回しで何とかなったりするし。うちの会社は社販だけど、支給してくれるところもあるしね。
皆様こんにちは、今回はアパレル店員になった時にどんな服装を心がければよいか、どれぐらいお金がかかってしまうのか、アパレル店員を志した際に疑問に思う事や悩みを解消するべく書いていこうと思います。
この記事の信頼性としては以下です
セレクトショップ、メンズの場合は
自分はメンズの方が経験として長いので、メンズの事、レディースの事、分けて書いていこうと思いますのでレディースの事が知りたい方はここは飛ばしてもらってもいいかもしれません。
メンズに関して言えば結論的には雰囲気です。
のっけからの本末転倒な回答かもしれませんが、自分が働いている環境では特にそうでした。
なぜかと言いますと、男性としての性格が関係しています。
男性は販売員の方が着用しているからといって購買意欲が上がるわけではないからです。男性の購買意欲は物よりな事が多くブランド力、商品としての魅力が購買決定に大きな影響を与えます。
もちろんそれ以外でも信頼関係が築けている販売員からのおすすめだったら購入するでしょうし、お得な条件や限定品など購買意欲が沸くシーンは他にもたくさんあると思いますが、最初のとっかかり部分としては商品価値としての魅力が購買に関係しているという点です。
なので、もちろん自社の洋服を着ているに越したことはありませんが、全体のコーディネートの雰囲気がブランドに近いものであれば大丈夫ですし、自分も店長としてメンバーに何か言うという事もありません。
特に男性は結婚して家族を持ったりすると、自分の洋服にお金をかけられる金額は必然的に減ってきます。一昔前はそれでも購入している人を見かけましたが、いまは皆さん購入には慎重です。
やっぱり家族を養っていかなければいけませんし、それを買いなさいとこちらも強くは言えませんし会社も言ってはきません。
セレクトショップ、レディースの場合は
レディースの場合はある程度は購入しなければいけません。
やはり、メンズの場面で書きましたがそれが一つの戦略になることが大きく、メンズと違ってレディースの場合はマネキン効果が非常に高いと感じます。
自分はメンズからレディースに移ったので最初は驚きました。メンズとはお客様のマネキンに対する反応が全然違うのです。着せて可愛く見せておいた方がお客様は圧倒的に興味を持ってくれるのです。
これは本当に男性と女性のお洒落や美意識への関心の違いだと思います。女性はハンガーにかかっているだけよりもマネキンやスタッフが来ていた方が 自分が着た時のイメージが沸きやすいのです。
なので、理由がはっきりしている分購入もすんなりできるんじゃないでしょうか、そして、着ていれば売れますし売れれば自分のモチベーションに変わります。
ある程度はと書いたのは、全身が自社ブランドでなくてもいいのです。ただしやっぱりトップスは働いてるところに売っているアイテムを着た方がいいですね。
ただし自分はレディースの中にいるメンズなので洋服は買わなくても全然大丈夫です。たまに古巣のメンズに遊びに行くついでに社販をして帰る程度です。メンズにいたころからすると全然買わなくなりました。
やっぱり環境によって買っちゃったりはするんだなと実感しております。
他のアパレル販売の場合
セレクトショップの事は大体理解してくれたと思います。
自分は入社してから一社しか経験していませんが、他のセレクトショップの方とも知り合う機会が今までもありましたし、情報を交換などしてきましたが他のセレクトショップの状況も同じような感じでした。
ただ、自社は社員証となっているクレジットカード決済しか認められていませんが、他のセレクトショップは給料天引きの所もあるようで、毎月の支払いはクレジットカードとかの方がコントロールしやすいなと思いました。
そして、他のアパレル販売の状況ですが。
専門店(アウトドア、バッグ、シューズなど)
こちらは大体支給の所が多いです、ただし、着数は決められていて半年で3着までとか、1年間で10着までとかブランドによっても様々だとは思います。
それ以上は社員販売で割引価格で購入というパターンが多いのではないでしょうか
専門店はやはりそこの売りとなるものを身に付けていることが重要なので自社ブランドを着てもらうために必要経費として支給しているところが多いですね。
バッグとかシューズの販売になると制服ではないんですが、例えば白いシャツとか、黒いシャツを必ず着用、ボトムは必ず黒のスラックスのような形で販売員の方の服装を統一しつつ。自社のポシェットのような小さいバッグを持ってもらって販売にあたってもらうとか、自社のシューズは支給するとかいった施策をとっています。
百貨店(シューズ、バッグ、アパレル小物)
百貨店で働いている方は多くは制服の方が多いのではないでしょうか、百貨店の社員の方とブランド側から派遣されて百貨店で働いている方とでも状況は違ってくるとは思いますが、百貨店の社員の方はほとんど制服ですね。
スーツやジャケットなどや決められたスタイルで売り場に立っているなどの方を見かけることも多いのではないでしょうか。
単独店(海外ブランド、ドメスティックブランド)
単独店、こちらは完全支給の所が多いですね。単独店は全身そのブランドを身にまとって世界観を演出することが求められているので通勤時の服装と働いている時の服装が全く違うなんてこともあります。
お店について洋服を全部きがえて仕事をするといったかんじですね。
自分の好きなように着用することはできませんが、お金はかからないのでお金をかけたくない方にはいいと思います。
そのブランドの熱狂的なファンの方とかは絶対いいですよね。
ただしデメリットとしては毎日同じ格好をして店頭に立たなくてはいけないので、月に何回も足を運んでくれるお客様がいると毎回同じ服きてるなと思われてしまう可能性もあります。
実際、どれだけあれば毎月回せるか
これは実体験に基づいていますが、3パターンのバリエーションがあれば回せます。
要するに、トップス3枚、ボトムス3枚、シューズ2足(シューズは1日おきに履き替えるという想定で)
これだけあれば毎日回せますし、いつも同じ服装してるとも思われないでしょう。
最初はお金がかかってしまいますが、上手く買い方を工夫すれば安く済むのではないでしょうか。
大体のところがオリジナルで制作してる商品は割引率がたかいと思います。なので、高値のインポートを狙うのではなく堅実にオリジナルから購入してゆくゆくは仕入れの商品もねらっていきましょう。
購入方法としては目に見えて服装が変わったなと思ってもらえるトップスから購入していきましょう。
そして単品で購入するのではなく上司や先輩に相談しながらトータルコーディネートで購入してファッションを表現するようにしていくと自分のコーディネート力も自然と上がってきますし、合わせて買った方が絶対お洒落でテンション上がります!!
毎月社販にかける金額は?
これは本当に人それぞれですが、自分は月に10万以上購入していた時期もありましたし、最近は月に2万も買ってないので生活スタイルにもよるところだとは思いますが、平均したら理想は月に3~4万以内に収めることです。
そうでないと貯金や将来の為にならないです。
洋服屋といえど遊んで暮らせるわけではありません、しっかりと将来を見据えながら自分の将来に投資していく事を強くお勧めいたします。
結婚や出産など人生の大きなイベントが控えている方も多いと思います。自分もたくさんのお金を洋服につぎ込んできました、それはそれで楽しかったのですが半分に抑えて家族のために残しておく、自分の趣味と将来に使うことで充実したアパレルライフになります。
と、少し話は脱線してしまいましたが、使う金額は人それぞれですが3万ぐらいでおさめておくと後が楽になりますので計画的に社販しましょう!!
以上、なにかのお役に立てればと思います。