「徹底解説」フランスのワインのお話 (10のフランスの名産地)

 

ワインといえばフランスですよね。自分はファッションの世界に身を置いていることもあり無条件でフランスという言葉には敬意を表してしまいます(笑)

そんな自分が最近飲みはじめてちょっと凝りだしたフランスワインの事情について解説していきたいと思います。

フランスワイン界への疑問

・フランスのワインって高いものから安いものまでいろいろあるけど実際どうなのよ?

・産地についての特徴を知ってから飲みたい。

・フランスのワインってなんでこんなに種類があるの

毎日のセンベロ居酒屋にも飽きてきて最近はワインバルに出入りしていますが、出入りしている間に生まれたワインへの探求心を胸に色んな情報を調べました。

ボルドーのワイン

POINT.1:3つの川の流域に広がる温暖な海洋性気候の産地

POINT.2:長期熟成が可能な力強いワイン

POINT.3:数種類のブドウをアッサンブラージュした赤ワインが代表的

「右岸」は豊満、「左岸」は骨太

赤ワインの銘醸地として知られるボルドーには東の中央山脈から流れるドルドーニュ川と

ピレネー山脈から流れるガロンヌ川、それぞれが合わさって大西洋に流れていくジロンド川の3つの川がある。

これらの川を境に、水持ちのいい粘土質の土壌の「右岸」と水はけが非常にいい砂利質の土壌の「左岸」の二つの地域に分けられます。

右岸

ジロンド川の上流、ドルドーニュ川の右岸地域、主にポムロール地区とサンテミリオン地区を指す。

メルロやカベルネ・フランを主体とした力強さと上品な柔らかさを持つ赤ワインが生産されています。

小規模なシャトーが多いのも特徴

左岸

主にジロンド川とガロンヌ川の左岸地域。メドック地区とグラーヴ地区を指す。

カベルネソーヴィニョンを主体とした、繊細かつ力強い赤ワインが生産されている。

大規模なシャトーによる個性を打ち出したワインが多い。

ボルドーはシャトーが多い

ボルドーの作り手の大半はシャトーという名がついている。

シャトーとは自社畑を持ち、ブドウの栽培からワインの醸造までを一手に行っている栽培家兼醸造家のことを指します。

メドック地区やグラーヴ地区などの左岸を中心にボルドー一帯に見られる。

もともとシャトーとはフランス語で「城」という意味があり、その名の通り城のような豪華な建物と広大なブドウ畑を持つ大規模な造り手も多い。

シャトーの中には複数のブドウ品種の自社畑を持ち、シャトー独自の比率でアッサンブラージュしてワインを造るところも多い為

ボルドーではシャトーごとの特徴を打ち出した個性の強いワインが多く生まれています。

「ワインの女王」

ボルドーワインの最大の特徴は複数のブドウ品種をアッサンブラージュして造られる、複雑で繊細な味わい。

これが、女性的な印象に感じられることから「フランスワインの女王」といわれる様になったとされている。

また、熟成と共に味わいが絶妙に変化するのも女性に例えられる理由の一つです。

ボルドーワインの原点「五大シャトー」

ボルドーの五大シャトーとは1855年のパリ万国博覧会で始まったボルドー独自の格付け

グラン・クリュ」で第一級の称号を与えられた4つのシャトーと1973年に昇格した「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」を含む世界トップクラスのシャトーを指します。

ボルドーワインを牽引するとともに、伝統を受け継ぎながらクオリティを高め、ボルドーワインの存在を引き上げる存在となっている。

シャトー・ラフィット・ロートシルト

1855年に格付けが決定して以来、第一級の首位の座を維持し続けている

ボルドー五大シャトーの筆頭ともいうべき存在。

バランスのとれたエレガントな味わいで、気品にあふれている。

シャトー・ラトゥール

不作知らずとも呼ばれる程、まいとし安定したワインを生むシャトー。「年月がたつほどよくなる」と賞賛されしっかりとした骨格を持つ。

長期熟成に強い荘厳な味わい。

シャトー・ムートン・ロスチャイルド

1973年の格付けで、2級から1級へ昇格したシャトー。

ラベルは毎年その時代を代表する著名な画家が手掛けていて。ワイン愛好家の中にはコレクターも多い。

シャトー・マルゴー

「フランスワインの女王」と呼ばれるボルドーワインの中でも、もっとも女性的なニュアンスが強いワイン

文豪ヘミングウェイが愛したことでも知られ。小説「失楽園」にも登場する。

シャトー・オー・ブリオン

メドック地区以外から唯一選ばれたグラーヴ地区のシャトー。

1814年に催されたウィーン会議の晩餐会で出され”フランスを救った救世主”と称された。

セカンドラベル

セカンドラベルとは、シャトー名を冠した最上級品であるファーストラベルの水準まで

惜しくも届かなかったワインや、若い樹のブドウから造られるワインの事を指します。

名門シャトーのワインながら比較的リーズナブルな価格で手に入るのでボルドーワイン入門にもピッタリです。

メドックマラソン

一流シャトーが集まるメドック地区で開催される「メドックマラソン」。ブドウ畑とシャトーの中を走り抜ける42.195kmのフルマラソンでは途中20か所を超える給水ポイントでワインが振舞われるのが恒例となっている

ワインのほかにも「生ガキ」や「ステーキ」「アイスクリーム」など、フレンチのコース料理のように食事が提供され

お祭り気分で楽しめる。

世界各地からワイン好きが訪れ、日本人参加者も多い。

辛口白と貴腐ワイン

ボルドーは赤の印象が強いがグラーヴ地区で造られるソーヴィニョン・ブラン主体のコクのある白ワインや、アントル・ドゥ・メール地区の辛口白も見逃せない。

またソーテルヌ地区の貴腐ワインは、世界3大貴腐ワインの一つに数えられている。

貴腐ワインとは

貴腐ワインとは、「貴腐ブドウ」から造られるワインで、とても甘いのが特徴です。

貴腐ブドウは「貴腐菌」と呼ばれるカビの一種がぶどうに付着し乾燥した気候で何日も育つと

中の水分だけが蒸発して、糖分が凝縮されたブドウです、そのブドウからワインを造ることによって

造られる極甘いワインが貴腐ワインというわけです。

ブルゴーニュのワイン

POINT,1:畑が細分化されていて小規模な生産者が多い。

POINT,2:ピノ・ノワールやシャルドネを使った単一品種が多い。

POINT,3:高級ワインの多くは偉大な「コート・ドール」で生まれる。

「ロマネ・コンティ」の聖地ブルゴーニュ

ブルゴーニュは畑が細分化されていて、更にその小さな畑を複数の造り手が所有しているケースがほとんど

生産体制もドメーヌと呼ばれる小規模生産者が多く、醸造施設をもたない栽培家のブドウはゴシアンが買い付けて醸造する。

数少ない単独所有畑のモノホールでは「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ」が所有する畑「ロマネコンティ」が有名だ。

ドメーヌ

自社畑を持ち、栽培と醸造を両方行う。小規模生産の造り手が多い

ネゴシアン

自社畑を持たず、買い付けたブドウでワインを醸造する

モノポール

細分化されておらず、1つのメーカーが畑を単独所有している。

単一ワインがメイン

ブルゴーニュは旧世界ながら「単一ワイン」がメインで造られている。

基本的に赤ワインならピノ・ノワール、白ワインならシャルドネを使用して単一品種で造られる。

不作など自然の影響をもろに受けやすい一方で、ブドウの良さがワインに強く反映されるため

テロワールの個性を十分に感じられるワインに仕上がる。

特に赤ワインは鮮やかな色味が美しく、タンニンは控えめですっきりとした酸味を楽しめるエレガントな味わいが特徴。

また、白ワインも有名で、特にコート・ド・ボーヌ地区にあるモンラッシェ、ムルソー、コルトン・シャルルマーニュの産地で造られるワインは”ブルゴーニュ3大白ワイン”と呼ばれる。

テロワールとは

テロワールとは、ブドウの栽培に関わってくる全ての環境条件の事です。

河川の有無や丘の上、傾斜、土壌の状態から気温や湿度、日照時間などありとあらゆる条件の事です。

ブドウは気候条件に非常に左右される果物で温かい温暖な気候で育つとまろやかな味わいに

反対に寒い地域で育つと酸味の強い味わいになります。

黄金の丘「コート・ドール」

「コート・ドール」とは赤ワインで有名なコート・ド・ニュイ地区と、高級白ワインを量産するコート・ド・ボーヌ地区にまたがる丘陵地帯の呼び名。

ブルゴーニュの最高格付けである特級畑「グラン・クリュ」も多い屈指の銘醸地で、ブルゴーニュで最も偉大なワインを生み出す産地として知られている。

「コート・ドール」とはフランス語で”黄金の丘”を意味します。

ボージョレのワイン

POINT,1:世界的に有名な「ボージョレヌーボー」の生産地

PONT,2:新酒だけでなく長期熟成タイプの高級ワインもある

POINT,3:ワインのテーマパークがある

日本でもおなじみの「ヌーボー」はただの新酒じゃない

収獲したてのガメイから造られる「ボージョレ・ヌーボー」は11月の第3木曜日に解禁されることで有名です。

※ガメイとはブドウの品種で正式名称はガメイ・ノワール

しかし単なる品種と思っている方もいるかもしれませんのでここで説明しておきますと。

実は造り方にもこだわって造っていて「マセラシオン・カルボニック」という醸造方法を採り入れているのが特徴です。

ブドウを破砕せず、ステンレスタンクにそのまま入れて自然に発酵させる手段で、タンニンが少ない割に色が濃く、渋みや苦みがまろやかで飲みやすいワインに仕上がる。

もともとは、ボージョレ周辺の地元住民に飲まれていたデイリーワインだったが1967年にフランス政府によって解禁日が設けられたことがきっかけになってパリのレストランを中心に大ブームになりました。

フレッシュな味わいは人気を集め、毎年イベントが開催される程知名度は上がりました。

「クリュ・デュ・ボージョレ」

クリュ・デュ・ボージョレとはボージョレの中で特に高い品種を産出するクリュ(区画)の事です。

長期熟成タイプのワインも多く造られている。

クリュ・デュ・ボージョレの中で最も南に位置し、もっとも広い面積を持つブルイィをはじめフルーリーやサンタルーム、ムーラン・ナ・ヴァンなど現在は10地区だけがAOC(原産地呼称)を認められている。

ちなみにサンタルームはフランス語で”聖なる愛”という意味で、結婚式を挙げるために世界中からカップルが集まる村としても有名。

ワインのテーマパーク「ル・アモー・デュ・ヴァン」

ボージョレヌーボーを世界に広めたことでも知られるョルジュ・デュッフ氏がプロデュースする

ワインのテーマパーク&博物館「ル・アモー・デュ・ヴァン」

ワインづくりに関する歴史や製造工程から、ブドウの種類、品質の決め手になる土壌や天候まで楽しく学べるほか、ワイン畑を散策できるのも魅力。

散策の後にはワインの試飲やお土産を買えるショップまであるので子供だけでなく大人も楽しめる。

アルザスのワイン

POINT,1:土壌よりブドウ品種を重視。

POINT,2:白ワインとオーガニックワインの宝庫。

POINT,3:ドイツと隣接しているためワインが似ている。

アルザスは石灰質や粘土質など多様な地質がモザイクのように入り組んだ土地の為、他の産地と違い、土壌よりも品種を重視したものが多い。

特にアルザスの最高格付け「グラン・クリュ」では白ブドウの4品種に限定した準一品種のワインしか認められていない。

リースリング

アルザスの主要品種、ミネラル感ある上品な酸味が特徴

ゲビュルツトラミネール

熟しやすく、華やかな香りが特徴。個性の強い甘口ワインが造られる

ピノ・グリ

ボリューム感ある酸味とはちみつのような甘い香りをもつ

ミュスカ

ライトな辛口ワインに使用される、爽やかでみずみずしく酸味は低め

個性豊かな白ワイン&オーガニックワイン

アルザスで造られるワインの90%以上が白ワイン。

リースリングやゲルツトラミネールなど。様々な種類のブドウが栽培されており、個性豊かな白ワインが揃う。

またオーガニックワインを手掛ける生産者が多く、天然酵母を使用し、発酵や熟成に長年使用された大樽を用いるなど

ゆっくりと自然に任せて造る伝統的な造り手もいます。

そうして生まれたアルザスワインは、フレッシュな酸味と果実味が生きた個性的な味わいに仕上がる。

ドイツとそっくり

フランスの北東部にあるアルザスはシャンパーニュと並んでフランスの最北端に位置する寒い地域、

ライン川を挟んでドイツと国境を接していることから、リースリングなど栽培する品種が似ていたり、

ボトルもドイツと似たフルート型だったりとドイツワインと似た部分が多いのが特徴

ただし、ドイツワインが甘口主体なのに対してアルザスワインは辛口主体

造り方はあくまでもフランス寄りで、単一品種でシンプルに作られるので、透明感がありみずみずしく

ミネラル感と品種の個性をたっぷりと楽しめる。

シャンパーニュのワイン

POINT,1:厳しいルールをクリアしたものだけがシャンパーニュになれる

POINT,2:シャンパーニュはグレードが3つある

POINT,3:造り手は規模によって「MM」と「RM」の2タイプ

ルールが厳しすぎる

シャンパーニュとは、シャンパーニュ地方で特定のブドウ品種を使い、シャンパーニュ方式で造られたスパークリングワインの事

ブドウはシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエと3種類と決まっており熟成期間や炭酸の強さに関しても細かいルールがある。

厳しい条件をクリアしたものだけがシャンパーニュを名乗れるため「質の悪いシャンパーニュは存在しない」

シャンパーニュの条件

・フランスのシャンパーニュ地方で造る

・ブドウは決められた3品種のみを使用する(シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・グリ)

・手摘みで収穫する事

・瓶内2次発酵をする事

・ガス圧が5気圧以上である事

・特定の熟成期間を経過させること

シャンパーニュには3つのグレードがある

一般的なシャンパーニュには、複数の収獲年の原酒をブレンドした「ノンヴィンテージシャンパーニュ」と呼ばれるもの。

これより格上なのが、ブドウの出来が良かった年にのみ生産され、その年のブドウだけで造られる「ヴィンテージシャンパーニュ(ミレジメ)」です。

この2種類に加えて覚えておきたいのが極上のブドウを使い、造り手が威信をかけて造る最上級ランクの「プレステージシャンパーニュ」です

「ドンペリニヨン」など有名ブランドも多い

「NM」と「RM」

シャンパーニュ地方には、「ネゴシアン・マニピュラン」という大手の造り手が多いですが、小規模な生産者「レコルタン・マニピュラン」も人気を集めている。

ボトルに表示される略号を見てみましょう。

ネゴシアン・マニピュラン(NM)

大手の生産者。原料のブドウやワインの原酒を自社畑だけではなく、他からも仕入れて醸造する。

レコルタン・マニピュラン(RM)
栽培から醸造までを自社で行う小規模な生産者。自社畑のブドウのみで造る為個性的な味わいが楽しめます。

 

ラングドック&ルーション

 

POINT,1:安くて美味しいワインが多い、フランスの穴場的産地

POINT,2:栽培面積も生産量もフランストップクラス

POINT,3:酒精強化ワイン「VDN」が有名

カジュアルワインがほとんど

ラングドック&ルーション地方で造られるワインの大半は、気軽に楽しめる「ヴァン・ド・ペイ」と呼ばれるテーブルワイン

「ペイドック」とも呼ばれ、リーズナブルで美味しいワインが手に入る産地として知られている。

典型的な地中海気候であることから、この地方ではグルナッシュやカリニャンといった南部でよく栽培されるブドウ品種が育てられ、力強い赤ワインを生み出している。

一方で、近年シラーやカベルネ・ソービニョン、メルロなどを使った高級ワインを造る動きも広まっている。

ラングドック&ルーションで造られるワインはチビチビと味わって飲むというより、気の合う仲間とパーッと飲むときにピッタリのワインです。

フランスワインの中でも穴場的存在なので覚えておいて損はないと思います。

栽培面積、生産量ともにトップ

プロヴァンス西武から地中海沿岸の平地に広がるのがラングドック地方、そこから更に西に向かったスペインとの国境に接するピレネー山脈の山すその丘陵地帯に拓かれているのがルーション地方です

二つの地域はいずれも日照量に恵まれた地域で、ブドウ栽培に適した乾燥した気候があります、フランスワインの約40%以上を生産するともいわれるワインの一大生産地です。

年々生産量を伸ばしていることもあり、フランスで最も成長しているワイン産地です。

チョコレート相性抜群

多彩なワインを生む、ラングドック&ルーション地方では、酒精強化ワインも高い評価を受けている。

とくに有名なのがパニュルスの「ヴァン・ドゥ・ナチュレル」と呼ばれる甘口の酒精強化ワイン。

醸造工程で発酵中にブランデーなどのアルコールを添加しすることで発酵を停止し、天然の糖分がワインの中に残るようにして造られる。

日本では、バレンタインシーズンにチョコレートとのマリアージュがプロモーションされたことで一気に知名度があがった。

プロヴァンスのワイン

POINT,1:世界一のロゼ産地

POINT,2:オーガニックワインの造り手が多い

POINT,3:地方風「ミストラル」がブドウ栽培に影響を与える

ロゼといえばプロヴァンス

フランスのロゼ生産量の約40%を占めるといわれ、世界一ともいわれるロゼ生産地とも称されるプロヴァンス。

その中でも最も広大で有名な産地といえばコート・ド・プロヴァンスです

この地域はプロヴァンスのロゼの約4分の3を生産しています。

一般的に辛口タイプが多く、フルーティーで早飲みに適しているのが特徴です。

その他にもタンニンが豊かなコクのあるバンドールのロゼやフローラルな香りが印象的なべレのロゼなど、土地ごとに多彩なロゼを楽しめるので飲み比べるのも楽しいと思います。

プロヴァンスのロゼは、夏の暑い日にキリっと冷やして飲むのがおすすめです。

料理とも合わせやすく、サラダなどの前菜と共に食前酒として飲んだり、プロヴァンスの名産品として知られるトマトや、山羊や羊のフェタチーズと合わせても美味しく頂けると思います。

オーガニックワイン

プロヴァンスは気温が高く乾燥した地中海性気候で、日照にも恵まれています。

ブドウ栽培に適していることもあって特別なことをしなくても良質なブドウが育ちます、その為、有機栽培を採り入れたオーガニックワインの造り手が多いです。

ブドウには土着の品種が多く、黒ぶどうならグルナッシュやシラー、ムールヴェドル、サンソー。

白ブドウならクレレット、ユニ・ブラン、ヴェルメンティーノなどがあります。

プロヴァンスはロゼが席巻していますが太陽をいっぱい浴びた赤ワインやキリっと爽やかな白ワインなど、テロワールを反映した隠れた名ワインもあるので探してみても面白いと思います。

地方風「ミストラル」

ミストラルとは、大西洋から吹き込む西風が、アルプス山脈にぶつかって吹き降ろし、冷たく激しい北風へと姿を変えたものです。

時に立っているのが出来なくなるほど強烈に吹き付けて悪天候を招くのでブドウへの影響も大きい。

一方でミストラルは空気を乾燥させてくれる一面があり、病気からブドウをまもり健やかに保ってくれる働きもあります。

ロワールのワイン

POINT,1:あらゆるタイプのワインが揃う

POINT,2:ロワールの4大ロゼをはじめ個性的なロゼが多い

POINT,3:シュール・リーで造られる辛口白ワインが有名

美食の宝庫ロワール

全長1000Kmを越すフランス最長のロワール川の中流から下流域にかけて広がるロワール。

関東地方ほどもある広大な地域を有するゆえに、土壌や地形、気候などさまざまなテロワールがあり赤、白、ロゼ、貴腐ワイン、スパークリングワイン・・・・とバラエティ豊かなワインを生み出すことで知られる。

主にペイ・ナンテ地区、アンジュー&ソミュール地区、トゥーレーヌ地区、サントル・ニヴェルネ地区の4地区で構成され、土地ごとに異なる個性を発揮している。

また、ロワールは農産物に恵まれた地域でもありウナギやスズキ、カワカマスなどの川魚やジビエも絶品で、ソーミュールはキノコの名産地としても名高い。

そんな美食の集う地域とあってか、ワインはフレッシュで爽快な味わいのものが多く、和食にも合わせやすい。

「ロゼ・ダンジュー」をはじめ個性派ロゼが目白押し

甘口のロゼといえばロワールの「ロゼ・ダンジュー」というほど、ポピュラーな存在。

ほのかな甘みとまろやかな味わいが魅力です。

ロワールの4大ロゼワインには「ロゼ・ダンジュー」のほかジューシーな「カベルネ・ダンジュー」

辛口の「カベルネ・ド・ソーミュール」ラズベリーのようなチャーミングな香りの「ロゼ・ド・ロワール」など個性豊かな面々です。

ロワールの4大ロゼワイン

ロゼ・ダンジュー(甘口)

・カベルネ・ダンジュー(甘口)

・カベルネ・ド・ソーミュール(辛口)

・ロゼ・ド・ロワール(辛口

「シュール・リー」

ペイ・ナンテ地域は、ミュスカデを使った辛口白ワインが有名。古くからシュール・リーという製法を用いて、発酵後に澱引きせず、ワインと澱をタンクの中で長期間接触させて造るのが特徴だ。

澱に含まれるうま味がワインに溶け込み、奥行きのある味わいに仕上がる。

海に近いこともあって、魚介料理との相性抜群です。

コート・デュ・ローヌのワイン

POINT,1:北ローヌは単一品種のワイン、南ローヌはブレンドワインが中心。

POINT,2:ローマ教皇ゆかりのワインの産地がある。

POINT,3:わらの上でブドウを乾燥させて造る珍しい甘口ワインがある。

「北ローヌ」は単一品種「南ローヌ」はブレンド

南北に長いコート・デュ・ローヌは北と南で土壌が大きく異なり、ワインのスタイルが全く違うのが特徴。

北部は日照量が多い地域でローヌ河岸の急斜面に畑があり、太陽をたっぷり浴びたブドウが育つため、スパイシーで野性的な赤ワインが出来る。

一方、南部は丘陵地帯が広がり、栽培面積も広い為、ローヌワインの生産の大半を担っている。

ブレンドワインが主体で、丸みのある味わいのものが多い。

北ローヌ

単一品種のワインが多い、川沿いの斜面に畑があり、ヴィオニエの辛口白ワインやシラー主体の赤ワインなど個性豊か。

南ローヌ

主にブレンドワインを生産。ブドウ畑は広い平地に広がっていて、ローヌワインの大部分を担っている。

「法王の新しい城」

コート・デュ・ローヌで最も知名度が高いと言える産地、シャトーヌフ・デュ・パブ。

フランス語で「法王の新しい城」という意味で、14世紀に法王庁がアヴィニョンに移された後、教皇ヨハネス22世がこの地に館を構えたことに由来する。

この出来事をきっかけにワインづくりが奨励され、ブドウ栽培が発展していったとも言われている。

ちなみに、シャトーヌフ・デュ・パプで造られるワインの9割以上は、グルナッシュ主体の赤ワイン。

コート・デュ・ローヌのワインの中でも、より果実味が際立った味わいで、程よい酸味とブレンドによる複雑身が特徴です。

珍しい甘口ワイン

ローヌ北部のエルミタージュでは「ヴァン・ド・バイユ」と呼ばれる珍しいワインがある。

これは収穫したブドウをわらの上で6週間以上かけて乾燥させ、水分を飛ばして糖度を凝縮させた後、ゆっくりと1年に渡って発酵させ

さらに2~5年にかけて熟成させたもの。

手間ひまかけて造られる「ヴァン・ド・パイユ」は”わらワイン”とも呼ばれ、フランスではローヌとジェラだけで造られています。

南西地方のワイン

POINT,1:手ごろな価格で楽しめる、良質なワインの穴場

POINT,2:インパクト抜群の濃厚すぎる「黒ワイン」がある

POINT,3:ソムリエナイフが生まれた場所

ボルドーの南に隠れたリーズナブルで良質なワインの宝庫

ボルドーからさらに南に広がる南西地方は、トリュフ、フォアグラ、キャビアなど高級食材の名産地として世界的に有名な地域です。

ワインに関しては知名度はあまり高くないが、高品質なワインが多い。

日本ではなかなか耳にすることのない地名が多いが、手ごろな価格で美味しいワインが楽しめる穴場

今後ますます注目を集める場所だと思います。

至上の甘口ワイン

ピレネー山脈の麓にあるジュランソンは、極上の甘口ワインが造られる地域。

水分が抜け、糖度が増した遅摘みのブドウを使っていて、ハチミツのような極甘口のワインは、デザート代わりの食後酒はもちろん、

この地方の名産品であるフォアグラやトリュフなどと合わせても素晴らしいマリアージュを楽しむことができます。

強くて濃厚な「黒ワイン」

カオールといえば”黒ワイン(ブラックワイン)”とも呼ばれる赤ワイン。

名前の通り、グラスの向こう側が見えないほどの濃厚な色味と、パンチのある強烈な味わいが特徴です。

ブドウはマルベック(コットとも呼ばれる)を70%以上使用するように義務付けられていて、ベリーのスパイシーな香りと凝縮された果実の甘みがあり、力強いボディとは裏腹に、さっぱりとした口当たり。

鴨やイノシシなど、名産品のジビエと合わせても好相性です。

ソムリエなど刃物製造でも有名

カオールからロット川を上流に向かった先に、世界的に有名なソムリエナイフを生んだラギオール村がある。

もともとラギオールナイフはラギオール村の羊飼いが考案したとされ、刃物の製造産業がなかったために近郊の刃物産業の村として名高いティエールで製造されるようになったと言われている

有名ブランド「シャトー・ラギオール」もティエールにある。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか全部で10の産地をご紹介いたしました。

本当にフランスのワインは奥が深くて、さまざまな種類が楽しみを与えてくれます。

産地ごとに想いを馳せながら飲み比べてみるのも面白そうですよね

それでは、みなさん元気にへべれけに!!