赤羽の名店 まるます家

本日は自宅からもほど近く、行こう行こうと思いながら来れていなかったこちら、まるます家にお邪魔したいと思います。

赤羽には数々の名店が軒を連ねていますが、その中でも一番街の中央ぐらいに位置し、「鯉とうなぎ」の看板が一際目を引きます。
土曜日の夕方ごろ訪れたというのに既に若干名入店待ちをしている状態でした。

入り口横の待ち合わせ用のイスで少し待つと席が空いたようで、「はい、おにいさん、こちらへどうぞ」と声がかかります。
中に通していただきましたが満席

一階の店内は18人ほどかけられるコノ字カウンターが左右に2個並んでいて、それプラス、テーブル席が3卓ほど。
都合45人ほどが座れるフロアになっています。
「こちらに」
と通されたのは、その左右のカウンターのちょうど真ん中あたり。

店内を取り仕切る女将さんの目の前というポジションでした。

「小瓶のビール(サッポロ黒ラベル、350円)と鯉のあらい(400円)をお願いします!!」

絶対に食べてみたかった、鯉を注文、すぐにピンクが鮮やかな美しいあらいが出されます。

まずは一切れ、実家で鯉を飼っていたので鯉を食べたことはありましたが、煮魚として食べたので洗いで食べるのは初めてです。

添えられた酢味噌をちょっとつけて口に含むと、ぷりぷりと実にいい弾力感です。

臭みもなく新鮮でまた必ずリピートしようと思った一品でした。

「はい、八番さん、サメの煮こごり(300円)いっちょ」

左側のカウンターを担当しているおねえさんから歌うように注文が飛びます。

「はい、八番さん、サメの煮こごりがひとつ」

目の前の女将さんが復唱しながら、目の前に横2列に並んだ番号が書かれた板の八番のところに立った棒に、赤いプラスチックの小札を刺します。
札はあっちを向いたり、こっちを向いたりしている。

しばらく観察していると、どうやらこっちを向いている札がまだ出ていないもの、あっちを向いているものがすでに出ているものを示しているようです。

奥の厨房から料理がドンと出されると、女将さんがちらりとその札を確認して

「はい、ナマズの唐揚げが出た。12番さん!」

と、カウンターのお姉さんに声を掛けながら、12番の札をくるりと反対に向けて、まだ出ていないという状態からすでに出たという状態に変えます。

なるほど、こういったシステマチックなオペレーションが確立しているんですね。

さて、つぎは燗酒にしてみましょう

ここのお酒は「金升」(300円)と「富久娘」(350円)の2種類。

今日は「カワイ子ちゃん」の相性で呼ばれている「富久娘」のほうを頂くことにいたします。

「はい。カワイ子ちゃん一丁、お燗をつけてね」

と、注文が通ります。

料理のほうは鯉に続いて、こちらも気になっていたもう一つの名物うなぎをいってみることにしましょう。

うなぎも各種のメニューが揃っているんですがその中でも「バラ身ポン酢添え」をいってみます

これは、ウナギの下ごしらえの時に切り取られる、腹回りの身を集めて茹で冷まし、紅葉おろしを添えて、ポン酢であえたもの。
腹骨回りやヒレ周りの身は本当においしい

ここで店内中央部の仕切りが女将さんから、大女将さんに交代します。
この場所は常に店内全体に注意をはらっておかないといけないので時々交代しながら進めるのでしょう

引継ぎなども特になくスッと交代する女将さんと大女将さん、札で出てるか出てないかが分かるので特別な引継ぎも必要ないのでしょう。
非常によく考えられたすばらしい仕組みです。

この席に座ると、厨房の中もよく見えます。狭そうな厨房に見えて、男女合わせて7人ぐらいが働いているんですからびっくりしてしまいました。

早めの夕食なのか、うな丼を食べている人も大勢います。

ここのうな丼は肝吸い付きで750円と破格です、通常のウナギ料理屋にも引けを取らないほどの美味しさですのでコストパフォーマンスの高さには感動してしまいます。

1~2品つまみながら飲んで、〆にうな丼という方も多いようですね。

お酒もバラ身ポン酢もなくなって「ご馳走様でした」とお勘定をお願いすると、自分の所を示す棒をサササッと数えて「1450円です」と大女将さん

貴重な経験でした!ごちそうさまでした。