縁ある土地の酒を味わう、地酒はもはや地方の酒ではない。

旅先や出張先で出会った思い出のお酒をもう一度味わいたいなーって思う事、お酒好きの皆さんならきっと一度や二度はありますよね。

 

そんな時はどうやって探すのがいいのでしょうか、地酒ってそもそも一体何だろう、どんな種類があるんだろう、そんなことを今回は調べてみました。

 

縁ある酒の探し方

日本全国で、もっとも酒の消費量が多い県はどこでしょうか? このように聞くと東京、大阪など、大都市圏を思い浮かべる人は多いはずです。

正解はなんと新潟県、東京の2倍強の消費量があるそうです。次いで秋田、島根、山形、富山がベスト5.
ちなみに酒全般の消費量が多いのは、やはり東京がダントツの1位。

 

 

東京には世界中の酒が運ばれてきて、店も多く手軽に飲めるから、酒の選択肢が非常に豊富です。酒類の総消費量の中でも日本酒の占める割合が少ないといっても「量より質」のようです。地方の吟醸や純米が地元では売れず、こぞって大都市にやってくる。大都市は「地方文化のるつぼ」だと強く感じます。

 

 

 

都市暮らしでも、自分と接点のある蔵の銘柄のひとつやふたつは覚えておいた方が楽しいと思います。

例えば自分が生れたところから一番近い酒蔵のさけとか、仕事の関係で一時的に住んでいた土地の酒や、両親、家族の故郷の酒とか。あるいはまた、「若いころ長野の方にスノーボードに行ったとき、小さな民宿でコタツにあたって友達と一緒に飲んだ酒旨かったなー」

といった思い出の酒があったら、探してみることもできる。では、どんな風にさがしたらいいか、例えば県名が分かっていれば、その県の酒造組合に問い合わせるのも一つの方法です。今ならWEB検索ですぐに見つけることもできるでしょう。
また港区にある日本の酒・情報館「SAKE PLAZA」内にあるコンピューター検索も便利です。

海の蔵、山の蔵

地酒に名物料理を合わせ、その土地で味わった経験のある人なら実感すると思いますが、その相性には究極の親和性がある。

海に近い酒造が作る酒は、煮物でも焼き物でも刺身でも不思議と魚介類がぴったりくる。さらに山里にある蔵の酒は、山菜や川魚、鹿やイノシシの肉などがしっくりくる。これは周知の事実です、しかしどうしてこんなベストカップルがそれぞれの地域で生まれるのか

 

 

やはり水!! という意見もあれば またある一説では その土地の食べ物に慣れた人が作るから自然と相性のいい酒になるのでは!! という話もある。

 

例えば豆腐やこんにゃくといった農産加工品に水はつきものです、もちろん酒も米も、それぞれが同じ水を使って造られれば、成分も似通っているから互いになじむのは当然かもしれない。

また、酒は造りても飲む人も普段の食に合うものを求めるのは当然の成り行きです。

そして山や海や森が醸す、思わず深呼吸したくなるような空気の場で食すという空間条件が、酒と食べ物と人の三者を」結びつける

水、空気、自然、気候、地形などそこに住む人々に大きな影響を与える総合的なものを「風土」と呼ぶが、酒もまた」風土が醸すエッセンスであってほしい。

地酒はもはや地方の酒ではない

地酒という言葉はもともと地方の酒という意味合いで使われることが多く、田舎臭いやぼな酒、などあまりいいイメージで使われていた言葉ではなかったそうです、ただし、いまや地酒という言葉に好イメージを抱く方々は多いのではないでしょうか

これはもともと、伊丹、池田、灘といった酒の本場でつくられる酒を江戸からみて「下り酒」と呼ぶのに対し、その他の土地の酒を「地廻りの酒」と呼んで区別した江戸時代からの言葉のようです。「本場ものではない」という少々蔑んだ意味合いは、昭和40年代ごろまで続いていました。

 

ところが昭和50年代ごろになっていわゆる地酒ブームに火が付いた。地方の銘酒たちが「地酒」のイメージをこぞって底上げし、地酒こそ本当にいい酒→地酒ならなんでもうまい・・・と早合点させるまで異常なほどに高められていった。

 

もちろんすべての地酒がうまいなんてことはなく、しかしその反面、全国的に知られていない小さな銘醸蔵がまだまだたくさんあり、蔵元の代かわりや杜氏のバトンタッチなどで見違えるほどになる可能性を大いに秘めている。

地酒を造る蔵元の意識も変化してきているのではないでしょうか、あまりネガティブな意識はなく謙虚な姿勢でやっていこうという蔵が多くなっているように感じます。

本当の地の酒=地酒とは、大手メーカーが真似することのできない個性あふれる酒なのだ

このように考えて、地元産の原料にこだわり、自ら原料米の栽培を手掛けるなどして地域と密接にかかわって堂々と「地酒蔵である」と宣言する蔵も最近は続々と出現してきた。

地方色を前面に打ち出して地酒をアピールする若い蔵元や造り手がその発信手段として、インターネットは絶好である。